顔のなぞ

なるほどなぁ~と感心して読んだ記事がある。

当時東京大学で教授をしていた原島博先生が書いた「顔のナゾ」という記事で平成13年4月29日(日)付の日本経済新聞に掲載されたものである。

顔のナゾ

~13か条でいい顔になろう~

だれもが、いい顔になりたいと願っている。どうすればなれるのか。そもそも、いい顔とはどんな顔なのか。

例えば運転免許証の写真の顔、自分で気に入っている人はほとんどいない。駅構内の三分間写真も同じである。それに対して、一流のカメラマンが撮った写真はいい顔になっている。一体どこに違いがあるのか。

三分間写真では、狭い空間の中で目の前にあるのは金属製の無機的なカメラだけ。そこで撮れるのは、非人間的な機械に向かっている顔である。一方、一流のカメラマンは、シャッターを押しながら絶えずモデルに話しかけている。その結果撮れるのは、機械ではなく人を見ている顔、そしてコミュニケーションしている顔である。

コミュニケーションしている顔、これがいい顔の第一条件である。写真を撮るときは、ただカメラに向かうのではなく、あなたの好きな人(恋人でもお孫さんでもいい)の顔を思い浮かべて、話しかけるような気持になるといい。そうすれば、いい顔に撮れる。そして、いい顔になるためには、自分の顔を好きになることが大切である。自分で自分の顔を好きになれなければ、とても他人は好きになってくれない。

私たちはコンプレックスをなるべく隠そうとしがちであるが、むしろ、それをプラスに考えた方がよい。人と違う顔の特徴は、自分のチャームポイントでもあるのである。

コンプレックスを意識的に隠そうとすると、逆に相手はそれを気にする。例えば歯並びの悪さを気にして口を開けるときに必ず手で隠すと、その不自然な動作が相手の視線をそこに集中させる。コンプレックスは自分が気にしなければ相手もそれに気づかない。

人間の顔は、その人の気の持ち方次第でかなり変わりうる。例えば、意識して顔の筋肉を動かすことで、表情を豊かにできる。そして、豊かな表情は「いい顔」を作る。さらに、いい顔をしている人との付き合いを多くすれば、自然にいい顔になる。いい顔は人から人へ伝わっていくからである。

いい顔は、まず自分が発信源となることが大切である。

 顔訓13か条

  1. 自分の顔を好きになろう
  2. 顔は見られることによって美しくなる
  3. 顔はほめられることによって美しくなる
  4. 人と違う顔の特徴は、自分の個性(チャームポイント)と思おう
  5. コンプレックスは自分が気にしなければ、他人も気づかない
  6. 眉間にシワを寄せると、胃にもシワができる
  7. 目と目の間を広げよう。そうすれば人生の視界も広がる
  8. 口と歯をきれいにして、心おきなく笑おう
  9. 左右対称の表情作りを心がけよう
  10. 美しいシワと美しいハゲを人生の誇りとしよう
  11. 人生の三分の一は眠り。寝る前にいい顔をしよう
  12. 楽しい顔をしていると、心も楽しくなる。人生も楽しくなる
  13. いい顔、悪い顔は人から人へ伝わる