信頼され尊敬される教師を目指して

以前ある校長先生が新採用の先生に出した授業参観後の手紙

内容を見ると新採用先生だけとは限らず中堅教員にとってもギクリとするようなところがある。

 

信頼され尊敬される教師を目指して

新採用〇〇先生へ

昨日までの1週間みわたる授業公開は、在校生のほぼ1.5倍にのぼる保護者や地域関係者の皆様の来校を得ました。私もこの機会にすべての授業の様子をつぶさに拝見しました。その中で、先生の授業について私が考えて事と保護者などから寄せられた声を率直にお伝えします。これからお話しする内容のいくつかは、すでに先生の耳にも届いていることと思います。

一つは、授業の内容以前に生徒の把握が十分でない。欠席生徒の確認をしていますか。また、遅れて教室に来たA君への指導がされていませんね。

二つには、発問や作業の指示など語句が明瞭でない。生徒に確認されるとそのたびに内容が異なってしまう場面がありましたね。さらに悪いことには、Bさんからそのことを指摘されるとあの授業には関係ないことを持ち出してBさんが悪いかのようなことをおっしゃっていましたね。その後Bさんはどのような気持ちで授業を受けたことでしょう。

三つには、板書が計画的ではないようですね。板書は生徒のノートになります。学習の記録ですね。ただ、単語というか用語を書いただけで生徒は後でそのノートを見て学習を振り返ることができるでしょうか。

今は、三つの具体的な事柄を挙げてご説明いたしましたが、先生は、担当の学年の授業について明示できるような指導計画をお持ちでしょうか。そして、一時間、一時間の授業について指導略案でもお持ちでしょうか。指導計画は頭の中にあります。授業の指導案は「生徒の実態に合わせてその場で組み立てます。」というのでは困ります。先生もご承知のように、授業の時間数はあらかじめ決められています。その中で、学習指導要領に示された教科の目標を達成することが決められています。具体的にどのように組み立てるかは、専門職である先生に委ねられています。

また、授業を成立させる要件は、目標、教材、過程、形態、内容、方法、技術、評価などです。さらにこれらの基礎となるものは、生徒への限りない愛情と教科担任として専門教科の深い知識や見方、考え方を身につけていることであると考えます。このどれが欠けていても授業は成立しないでしょうし、先生として生徒から信頼や尊敬の念は寄せられないと思います。

先生が「授業がなかなかうまくいかない」と話してらっしゃることを教頭から聞いて心配していました。それを一人で悩まないで、同じ教科の先生方に積極的に指導いただいてください。また、先生の授業の一部をティーティーチングするようにも考えています。先生が担当されている生徒により良い授業を行うことができるように、私も最大限の援助をいたします。先生もここでもう一度ご自身の授業を振り返って改善を考え、実践してください。

〇〇〇学校校長より

 

人にはできることと

できないことがある。

できる人をうらやむより

できないことをなげくより

できることを精一杯

できることに感謝しながら